あの日から5年・・・

☆20:00
みなさま こんばんは
今日で東日本大震災から5年がたちました。
あの日の白寿の里は、春らしい日差しが
降り注ぎ穏やかな午後でした。

突然の揺れから、徐々にゆれは強まり、まさかの停電。
職員はすぐに入居者様と建物の被害確認に走り回りました。

入居者様はとても落ちついていて、停電・断水が続く中、
廊下に出て1つのラジオを囲み地震の被害を知りました。
職員の携帯電話のテレビから流れる津波の様子・・・
信じられない光景でした。

真っ暗闇の夜。なんとかガスは使用出来ました。
エレベーターが動かないので、歩行が不安定な入居者様の
階段移動を、入居者様同士が手を取り協力しあって行っていました。
食堂で温かい食事をみんなでいただきました。
温かい食事は、とても安心感が得られました。

エレベーターも使えない。火災報知器も非常放送も
呼び出しボタンも停電のため使用出来ない。
おさまらない余震。いつ復旧するのか・・・。

保証人様との連絡も取れず、ラジオ局へメッセージを
送ったり、ブログを更新したりし入居者様が安全に過ごされていることをお知らせしました。

職員も沢山の不安の中、泊りがけでこまめな施設内の
見回りをし長い夜がようやく明けました。
入居者様の中には、不安からお友達のお部屋に
泊まり夜を過ごした方もいました。

朝になっても停電は復旧せず。
でも入居者様は、いつもと変わらないご様子で少し安心しましたが、やはり不安から眠れなかった方も、沢山いました。
昼間になると、家族を心配して駆けつける保証人様も
沢山いらっしゃいました。

ようやく午後に停電は復旧。しかし火災報知器も放送設備や
色々な機材が故障・・・。
沢山の業者様の協力で、徐々に復旧していきました。
テレビから流れてくる、被災地の光景にみなさま
言葉を失いました。

あの日から5年。
いまだに進まない復興の風景をテレビで見て
入居者のみなさまは、色々な話をされていました。

あの日の地震を体験し、マニュアルの再検討。
備蓄品の充実。地震の時の避難訓練など
まだまだ課題は沢山ありますが、行ってきました。

今でも、地震があるとあの日の恐怖が、蘇ります。
一日でも早く、みなさまの傷が癒え、笑顔がふえますように。
白寿の里は、今日も5年前と同じく綺麗な梅の花が咲き
みんなの心を癒してくれています・・・(*˙︶˙*)